So-net無料ブログ作成
検索選択
食品表示 ブログトップ
前の5件 | -

「京都府産宇治抹茶」と「宇治抹茶」の違い 〔加工食品の原料原産地表示〕 [食品表示]

公益社団法人京都府茶業会議所の公式サイトを参照すると、「宇治茶」の定義が載っています。

宇治茶は、歴史・文化・地理・気象等総合的な見地に鑑み、宇治茶として、ともに発展してきた当該産地である京都・奈良・滋賀・三重の四府県産茶で、京都府内業者が府内で仕上加工したものである。ただし、京都府産を優先するものとする。

この定義に基づくと、「宇治茶」の原料原産地(=荒茶の産地※①)は、京都府、奈良県、滋賀県または三重県のいずれかでよいことになります。

※①:消費者庁作成「食品表示基準Q&A」別添「原料原産地表示」の(問5-2)を参照するとの記載があります。

(問5-2)緑茶の原料原産地はどのように表示すればよいのですか。 (答) 1 緑茶の原料原産地表示としては、荒茶※②の製造国を表示してください。・・・(略)・・・


※②:一般社団法人日本茶業中央会が定めた「緑茶の表示基準」の定義を参照すると、「荒茶」について次の説明が載っています。

この表示基準において、「荒茶」とは、チャの葉から製造したもので仕上げ加工前の茶をいい、「仕上茶」とは、荒茶を原料として仕上げ加工し飲食用に供する状態にした最終製品をいう。


新しい食品表示がわかる本

新しい食品表示がわかる本

  • 作者: 森田 満樹
  • 出版社/メーカー: 女子栄養大学出版部
  • 発売日: 2016/11/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



さて、スーパーマーケットのお菓子売場にはこの時期、抹茶を使ったいろいろなお菓子が勢ぞろいしています。

次の写真をご覧ください。

170402宇治抹茶を使ったお菓子① (コピー).JPG
~ (左上から時計回りに)不二家「12粒ルック 抹茶フォンデュ」、カバヤ食品「カレーム クアトロ 宇治抹茶」、森永製菓「ダース 宇治抹茶」。

この3つのお菓子はいずれも、京都府産(または京都産)宇治抹茶を使ったお菓子です。

それでは、それぞれのパッケージの表面(任意表示)を見てみましょう。

170402宇治抹茶を使ったお菓子⑥、不二家「12粒ルック抹茶フォンデュ」表面 (コピー).JPG
~ 「京都府産石臼挽き宇治抹茶使用」との記載があります。

170402宇治抹茶を使ったお菓子②、カバヤ「カレーム クアトロ 宇治抹茶」表面 (コピー).JPG
~ 「京都府産茶葉51%使用(茶葉に占める割合)」との記載があります。ということは、49%は京都府産以外の「宇治抹茶」になります。

170402宇治抹茶を使ったお菓子④、森永製菓「ダース宇治抹茶」表面 (コピー).JPG
~ 「京都産石臼挽き抹茶使用」と記載があります。

この3つのお菓子が「宇治抹茶」の前に冠している「京都府産」または「京都産」は、「宇治抹茶」の原料原産地(=荒茶の産地)が「京都府」または「京都」(京都府または京都市?)であることを示すものだと考えられます。

それでは、次の写真をご覧ください。

170402宇治抹茶を使ったお菓子⑧、YBC「ピコラ宇治抹茶ラテ」表面 (コピー).JPG
~ 「宇治抹茶」だけの記載なので、原料原産地(=荒茶の産地)がどこなのかは不明です。


新しい食品表示がわかる本

新しい食品表示がわかる本

  • 作者: 森田 満樹
  • 出版社/メーカー: 女子栄養大学出版部
  • 発売日: 2016/11/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




nice!(92)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

加工食品の栄養成分表示義務化のこと〔新しい食品表示ルール〕 [食品表示]

2013年6月28日に公布された食品表示法が2015年4月1日に施行され、食品表示法に基づく新しい食品表示制度がスタートしました。

新しい食品表示制度は、従来の食品表示を規制する3法、すなわち、食品衛生法、JAS法及び健康増進法の食品表示に関する規定を統合して食品表示に関する包括的かつ一元的な制度です(食品表示の一元化)。

新しい食品表示制度の具体的なルールは、「食品表示基準」によって定められています。

新しい食品表示制度の従来の制度からの主な変更点は、次の通りです。

1.アレルギー表示のルール改善(個別表示が原則など)
2.加工食品の栄養成分表示が義務化された
3.製造所固有記号制度を見直し、利用条件が限定された
4.原材料名欄の原材料と食品添加物の記載を明確に区分する

新しい食品表示がわかる本

新しい食品表示がわかる本

  • 作者: 森田 満樹
  • 出版社/メーカー: 女子栄養大学出版部
  • 発売日: 2016/11/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




さて、加工食品の栄養成分表示の義務化については、従来より多くの加工食品に栄養成分表示が記載されていることから「義務化?」と疑問に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、従来の制度においては任意表示扱いでした。

それでは、新しい食品表示ルールに基づく栄養成分表示と従来のそれとを比べてみましょう。

まず、従来の栄養成分表示です。

170121森永製菓①、ダース宇治抹茶(表面) (コピー).JPG
~ 森永製菓「ダース宇治抹茶」の表面。

170121森永製菓②、ダース宇治抹茶(裏面) (コピー).JPG
~ 森永製菓「ダース宇治抹茶」の裏面。

続いて、新しい食品表示ルールに準拠した栄養成分表示です。
容器包装に入った加工食品には、熱量(エネルギーと表示してもよい)、タンパク質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5項目が表示されます。


170131カバヤ「クアトロ宇治抹茶」①、表面 (コピー).JPG
~ カバヤ食品「カレーム クアトロ宇治抹茶」の表面。

170131カバヤ「クアトロ宇治抹茶」②、裏面 (コピー).JPG
~ カバヤ食品「カレーム クアトロ宇治抹茶」の裏面。

従来は「ナトリウム」表示でしたが、新ルールでは「食塩相当量」に変わりました。

なお、加工食品の表示については、従来のルールに基づく表示を2020年3月31日製造分まで
認めるという猶予期間(経過措置期間)が設定されています。

したがい、スーパー、ドラッグストアなどに並んでいる加工食品すべてが新しい食品表示ルールに基づく表示には未だなっていませんが、新表示になっている加工食品が日々、増えていると思います。

スーパーなどで加工食品を購入する時に、栄養成分表示を見てみませんか?


nice!(87)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

全ての加工食品を対象とした原料原産地表示の義務化 〔「おにぎりののり」の扱い〕 [食品表示]

消費者庁と農林水産省の共催で2016年1月29日に設置された「加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会」(以下「検討会」)は、合計10回にわたり議論を行い、加工食品の原料原産地表示の拡大に向けた具体的な方策を検討しました。

その結果、「加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会中間取りまとめ」(表紙・目次含め33ページ、以下「中間とりまとめ」)が2016年11月29日に公表されました。

「中間とりまとめ」を読むと、原料原産地表示義務化の対象になるのは、
全ての加工食品について、重量割合上位1位の原材料


原料原産地の表示方法は、
「国別重量順表示」を原則とする。ただし、「国別重量順表示」が難しい場合には、消費者の誤認を防止するための方法を明確にした上で、例外の表示を認める。

となっています。


さて、「全ての加工食品の重量割合上位1位の原材料」が義務表示の対象ですが、「中間とりまとめ」の23ページを参照すると、「おにぎりののり」が例外として義務表示の対象となる可能性があります。

おにぎりという国民食において、のりの原料原産地は、のり生産者の意向も強く、消費者の商品選択の上で重要な情報と考えられ、表示義務付けの実行可能性があると見込まれることから、義務表示の対象とすることについて異論はなかった。・・・「中間とりまとめ」23ページより引用。


170201中部フーズ手巻きおにぎり(種なし梅干し)①、表面 (コピー).JPG
~ 中部フーズ手巻きおにぎり「種なし梅干」。

170201中部フーズ手巻きおにぎり(種なし梅干し)②、裏面 (コピー).JPG
~ 中部フーズ手なきおにぎり「種なし梅干」の一括表示。

「おにぎりののり」を例外的に義務表示の対象とすることについて「検討会」において異論は出なかったそうですが、「おにぎり」だけを例外的に対象とすることについては、パブリックコメントなどで異論がでるのではないでしょうか。

たとえば、海苔を使った「海苔巻きののり」はどうなるのでしょうか?

170201中部フーズこだわり具材の田舎太巻② (コピー).JPG
~ 中部フーズ「こだわり具材の田舎太巻」。

170201中部フーズこだわり具材の田舎太巻④ (コピー).JPG
~ 中部フーズ「こだわり具材の田舎太巻」の原材料名表示。



新しい食品表示がわかる本

新しい食品表示がわかる本

  • 作者: 森田 満樹
  • 出版社/メーカー: 女子栄養大学出版部
  • 発売日: 2016/11/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



nice!(107)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

ペットボトル茶の表示を読む [食品表示]

緑茶(リーフ茶)と緑茶飲料は、食品表示のルールブックである「食品表示基準」により原料原産地表示(荒茶の原産地)が義務付けられています。

170204ペットボトル茶①、綾鷹・伊右衛門・お~いお茶・生茶 (コピー).JPG
~ 緑茶飲料の代表格であるペットボトル茶、(左から)コカ・コーラ「綾鷹」、サントリー「伊右衛門」、伊藤園「お~いお茶」、キリン「生茶」。

消費者庁が発行した食品表示のルールブックである「食品表示基準に関するQ&A(原料原産地表示編)」を参照すると、緑茶と緑茶飲料の原料原産地表示のルールが次の通り明記されています。

(問5-3)緑茶の原料原産地と産地銘柄との関係について教えてください。
1.原料原産地表示は、国レベルで表示することとされており、国内の産地名を表示する義務はありません。ただし、国産である旨の表示に代えて都道府県名等で表示することも可能としています。また、原料原産地表示が適切になされていれば、産地銘柄について表示することは差し支えありません。

2.なお、緑茶に産地銘柄を表示する際に、一般消費者に原料原産地(荒茶の製造 地)について著しく優良であると示すこととなる場合には、景品表示法に違反す ることがあります。



それでは、ペットボトル茶の表示を見てみましょう。

最初は、コカ・コーラ「綾鷹」です。

170204ペットボトル茶②、綾鷹 (コピー).JPG

170204ペットボトル茶③、綾鷹(一括表示) (コピー).JPG
~ 一括表示(義務表示)の原材料名欄に「緑茶(国産)、ビタミンC」と記載。

続いて、伊藤園「お~いお茶」の表示です。

170204伊藤園ペット茶「お~いお茶」の表示②、一括表示 (コピー).JPG
~ 一括表示(義務表示)の原材料名欄に「緑茶(日本)/ビタミンC」と記載。

コカ・コーラ「綾鷹」の原材料名の記載が「緑茶(日本)、ビタミンC」なのに対し、伊藤園「お~いお茶」の原材料名の記載は「緑茶(日本)/ビタミンC」と記載されています。

原材料名と添加物名の間の記号(「、」、「/」)が違うのは、従来の食品表示ルールに準拠した表示なのか、新しい食品表示ルールに準拠した表示なのかの違いです。

新しい食品表示ルールでは、「添加物と添加物以外の原材料を明確に区分して表示する」と規定されています。

明確に区分する方法としては、
 ・「/」などの記号で区分する
 ・添加物を改行して表示する
 ・添加物欄を別途設けて表示する
などがあります。

伊藤園「お~いお茶」の表示が新しい食品表示ルールに準拠したものであることは、栄養成分表示を見てもわかります。

170204伊藤園ペット茶「お~いお茶」の表示③、栄養成分表示 (コピー).JPG
~ 従来のルールでは「ナトリウム」表示でしたが、新しいルールでは「食塩相当量」での表示が義務化されています。

なお、新しい食品表示ルールへの完全移行は2020年4月1日からとなっています(現在は経過措置期間中)。


nice!(104)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

全ての加工食品対象の「重量割合上位1位の原材料原産地表示」義務化へ〕 [食品表示]

消費者庁と農林水産省の共催で設置された「加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会」は、2016年1月から11月にかけて合計10回の検討会を行い、加工食品の原料原産地表示の拡大に向けた具体的な方策を検討しました。

その結果として、「加工食品の原料原産地表示制度に関する検討会中間取りまとめ」(表紙・目次含め33ページ、以下「中間とりまとめ」)が、2016年11月29日に消費者庁と農林水産省から公表されました。

※検討会で配布された資料、議事録、「中間とりまとめ」などは、消費者庁と農林水産省の次のURLに載っています。

■消費者庁ホームページ(加工食品の原料原産地制度に関する検討会)
  http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/other/kakousyokuhin_kentoukai.html
■農林水産省ホームページ(加工食品の原料原産地制度に関する検討会)
  http://www.maff.go.jp/j/syouan/hyoji/gen_gen_hyouji.html

「中間取りまとめ」を読むと、義務表示の対象について次の通り明記されています。

義務表示の対象となる加工食品及び原材料について、全ての加工食品について、重量割合上位1位の原材料の原産地を義務表示の対象とする。(「中間取りまとめ」11ページより引用)


全ての加工食品を対象に重量割合上位1位だけを原料原産地表示の対象としたことについて「中間とりまとめ」は次のように説明しています。

消費者への情報提供の観点からはできるだけ多くの原材料を義務表示の対象とすることが望ましく、製品に占める重量割合が上位2位、3位までの原材料を対象とすべきとの意見があったが、事業者の実行可能性も勘案し、製品に占める重量割合上位1位の原材料を義務表示の対象とすることが適当である。(「中間取りまとめ」11ページより引用)



さて、全ての加工食品を対象に重量割合上位1位の原材料の原産地表示が義務化された場合、どんな原材料の原産地がわかるようになるのでしょうか?

現在市販されている加工食品の食品表示を具体的に見てましょう。

最初は、ハウス食品のレトルトカレー「咖喱屋チキンカレー」です。

170114ハウス「咖喱屋チキンカレー」①、表面 (コピー).JPG
~ 表面、商品名に「チキン(鶏肉)」が含まれています。

170114ハウス「咖喱屋チキンカレー」②、裏面 (コピー).JPG
~ 裏面の一括表示欄、「チキン(鶏肉)」は重量割合上位1位ではないので、義務化になっても表示する必要はありません。

次は、はごろもフーズの「つぶあん好きのぜんざい」です。

170108はごろもフーズぜんざい① (コピー).JPG
~ 表面、「北海道十勝産あずき使用」と強調表示されています(任意表示)。

170108はごろもフーズぜんざい② (コピー).JPG
~ 裏面の一括表示欄、重量割合上位1位の原材料は「砂糖」。義務化されると「砂糖」の原産地を表示する必要があります。

「中間取りまとめ」の11ページを参照すると、次の記載があります。

なお、事業者が自主的に重量割合上位2位以降の原材料についても、原料原産地表示を行うことを妨げない制度とすることが適当である。 (「中間とりまとめ」11ページより引用)


続いて、ロッテの「ラミー」。

170114ロッテ「ラミー」①、表面 (コピー).JPG

170114ロッテ「ラミー」②、裏面 (コピー).JPG
~ 裏面の一括表示欄、重量割合上位1位の原材料は「砂糖」です。

次は、井村屋の「大納言どらやき」です。

170114井村屋「大納言どらやき」①、表面 (コピー).JPG
~ 表面、「三重県産あやひかりの小麦粉、北海道産大納言小豆」 使用と強調表示されています(任意表示)。

170114井村屋「大納言どらやき」②、裏面 (コピー).JPG
~ 裏面の一括表示欄、重量割合上位1位の原材料は「砂糖」なので、義務化されると「砂糖」の原産地表示が必要になります。

最後に、トップバリュベストプライス「カレー」です。

170114トップバリュベストプライス「カレー」①、表面 (コピー).JPG

このレトルトカレーの食品表示で注目していただきたいのは、一括表示欄ではなく、製造地を示す任意表示です。

170114トップバリュベストプライス「カレー」②、裏面 (コピー).JPG

任意表示の「三重県の工場で作っています。」は、消費者が知りたい「安心」(信頼性)に関する表示だと思います。

なお、重量割合上位1位の原材料の原産地の記載方法について、「中間とりまとめ」12ページを参照すると次の記載があります。

「国別重量順表示」を原則とする。ただし、「国別重量順表示」が難 しい場合には、消費者の誤認を防止するための方法を明確にした上で、 例外の表示を認める。 (「中間とりまとめ」12ページより引用)


「国別重量順表示」が原則ですが、次の4つの例外表示が認められています。
 1.可能性表示
 2.大括り表示(「輸入」表示)
 3.大括り表示+可能性表示
 4.中間加工原材料の製造地表示

これらの4つの例外表示についてこの記事では取り上げませんが、例外表示にご興味がある方は、次のURLに載っている「中間とりまとめ」(pdfファイル)をご覧ください。

■消費者庁ホームページ(加工食品の原料原産地制度に関する検討会)
  http://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/other/kakousyokuhin_kentoukai.html
■農林水産省ホームページ(加工食品の原料原産地制度に関する検討会)
  http://www.maff.go.jp/j/syouan/hyoji/gen_gen_hyouji.html


nice!(110)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理
前の5件 | - 食品表示 ブログトップ